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踵骨骨端症(シーバー病)

起こりやすいスポーツ:サッカー・剣道・バスケットボール・バレーボール・陸上

​オスグッド・シュラッター病と同様、スポーツ動作によって起こるアキレス腱や足底腱膜の牽引力によって

踵骨の骨端部に繰り返しストレスがかかり、障害を起こしたものをSever病と言います。10歳前後の学童期の

男子に多いスポーツ障害の一つです。

引用:山口 奈美・帖佐 悦男. 2014. 「基本のきから学ぼう 患者さんに話せるスポーツ障害(第11回) オズグッド-シュラッター病・シーヴァー病」『整形外科看護』 19巻7号: 734-6頁.

本疾患の代表的な訴えを紹介する。

「小学生の選手なんですが、練習が終わると踵が痛くなるんです。練習や試合が続くと、プレー中にも痛むらしいです。」

踵骨骨端症は、成長期のスポーツ障害の1つである。骨端核という踵の骨が成長する部位に負荷がかかり

痛みを生じる。サッカープレー中に痛みを生じたら、安静期間を必要とする。数日間の安静により日常生活動作での痛みは消失するが、この状態でサッカーに

復帰すると疼痛が再発しやすい​。日常生活動作での

痛みが消失してから、さらに4〜7日間の安静が必要である。その後、ジョギングなどにより徐々に踵への負荷をかけ、サッカーの練習へ復帰する。選手は日常生活で痛みが消失した時点で、自分の判断でサッカーの練習を行うことがあるが、これにより容易に痛みが再発するので、注意を要する。(サッカー選手の外傷・障害)

治療

安静や活動制限で症状は改善する。約2週間程度

スポーツ活動を禁止する。踵部が厚く柔らかい靴を

装着したり、アキレス腱の緊張を緩める目的で靴の

踵部を1cm程度高くする足底版を装着する。

引用:小山 郁. 2013. 『スポーツ傷害とリハビリテーション』美研クリエイティブセンター編. 1.東京都: 体育とスポーツ出版社.

脛骨

膝蓋骨

​大腿骨

牽引力

​踵が牽引され負荷がかかる

再発予防

再発予防のためには、ヒールカップなどのクッション材を靴の踵に挿入したり、ハイアーチや扁平足などの変形がある場合は、インソールなどの装具を使うこともあります。

引用:小山 郁. 2013. 『スポーツ傷害とリハビリテーション』美研クリエイティブセンター編. 1.東京都: 体育とスポーツ出版社.

ヒールカップ

インソール

参考文献

小山 郁. 2013. 『スポーツ傷害とリハビリテーション』美研クリエイティブセンター編. 1.東京都: 体育とスポーツ出版社.

山口 奈美・帖佐 悦男. 2014. 「基本のきから学ぼう 患者さんに話せるスポーツ障害(第11回) オズグッド-シュラッター病・シーヴァー病」『整形外科看護』 19巻7号: 734-6頁.

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